拳湖

酒田の最後は土門拳記念館へ。やはり谷口吉生の建物は良いなあ。人造池をぐちゃぐちゃに掘り返しているところで、池に浮かぶ姿は見れなかったものの、困惑した白鳥の哀感溢れる姿は味わいがあった。酒田から日本海を眺めつつ「きらきらうえつ号」で新潟へ。上越新幹線に乗るとあっとゆう間に東京だった。
Album 出羽

宇八樓

料亭遺産の方は、観光全開の相馬楼でなく、昨年の公開でまだ手作りな雰囲気の旧山王くらぶ（旧宇八樓）にお邪魔する。山王くらぶで喫茶休憩も取り、日和山公園から酒田港を少し眺め、再び中町へ。「世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男」のレストラン欅は予約満席で消沈。止む無く、料亭香梅咲が山居倉庫で開いている芳香亭で山形牛ハンバーグ。
Album 出羽

おくりびと

翌22日。新庄から最上川に沿い陸羽西線で酒田へ。朝のシャッター街を見ながら中町まで歩き、喫茶ケルンでモーニングをいただく。朝食後、中町から少し歩いて日吉町の料亭街へ。料亭香梅咲のネコに案内され、映画館港座跡の展示を拝見する。アカデミー外国語映画賞受賞前日の「おくりびと」ロケ地はまだ静かだった。
Album 出羽

アルカディア

銀山温泉から大石田にもどり、再び奥羽本線で新庄まで。日が暮れるまでの間、雪降る新庄をしばし散策。今回の旅に準備した本はイザベラ・バードの「日本奥地紀行」。金山や肘折はこんなものではないだろうが、時折見せる激しい風雪を充分堪能した。
Album 出羽

乱れる

山形からは奥羽本線に乗換えて大石田。大石田からはバスに乗り、吹雪の中を銀山温泉へ。やはり能登屋旅館はとんでもなく格好良い。
Album 出羽

仙山線

21日。東北新幹線で仙台まで移動して仙山線へ。「短編小説の傑作」と宮脇俊三が言うのも全く頷ける。東北は荒れ模様のとの予報だったが、適度な風雪が美しい。
Album 出羽

雨水

天気予報で東京が「晴のち雪」の記号を示していて目を醒めた。

パラボラ

ICUには何かと伺うものの、村野藤吾によるルーテル学院大学の本館を見たのは初めて。新小金井駅から西武多摩川線に乗り白糸台駅で降りてみる。そこから延々と歩いて米軍基地跡のパラボラを見に行った。言うまでもなく素晴らしい。

長野縣松本中學

イルムスの二階でリブロの古書市が開かれていたので消耗しに行く。改造世界地圖(大正十年版)、岩波写真文庫の「日本の庭園」「美人画」「姫路」、室内に連載されていた斎藤隆介の「続職人衆昔ばなし」あたりで手を打つ。建築冩眞文庫はめぼしいものが見当たらず。（via iPhone）

白梅

かりんとうの花月さんから梅まつりやってますよというお知らせがあったので、湯島まで出かけてみる。何故か、大江戸線の新宿西口駅構内からして都営公認の三味線弾きさんが生の「梅は咲いたか」で盛り上げている。みつばちで雑炊をいただき、天神さんの梅まつりはさらっと。梅まつりバージョンのかりんとうは忘れずに購入し、上野公園を抜けて谷中へ。道中の喜久月で「あを梅」もついでに。3月いっぱいで永い改修に入る朝倉彫塑館が今日の隠れ目的。帰りは谷中墓地を抜け、芋坂を下り、根岸を通って入谷まで。今日も結構歩いて、河金のカツカレー丼が美味い。

団地

原宿団地もそろそろ取り壊しが迫って来たようなので、最期の日々を見届けに行く。渋谷駅から、公団渋谷２丁目住宅を皮切りに、山田守自邸を挟み、都営青山北町団地をたっぷり堪能した後、原宿団地のスターハウスも遠巻きに鑑賞。さらに外苑マーケットの都営霞ヶ丘アパートまで北上した。確かにスターハウスは素敵だが、都営の味わいは格別。

立春

また暖かい一日になるなどと騙された。

ザ・仏像

目白駅のカフェデンマルクで腹ごしらえした後、学習院をふらっと散歩し、切手の博物館へ。麗しき日本絵葉書展の「新時代の教養」に惚れる。日立目白クラブを眺め、西武新宿線、妙正寺川伝いに延々と中井まで歩いてみる。林芙美子旧宅まで行ってみようかと思ったが、一休みしている間に入場時間が過ぎていた。それじゃあと、ものはついでに東中野まで歩いた。