Tuesday, May 31, 2011
武生
22日。大雨の中、宿を出て福井駅へ。福井駅に来るといつも大雨な気がする。柴田神社の近くに良い路地があったが、激しく見張られているのでするっと。JR福井駅では土産屋だけ物色して、福井鉄道の土日フリー切符で武生に向かう。家久駅と北府駅に途中下車し、味わい深い駅舎でしばし佇んでから、終点の越前武生駅。すっかり雨は上がったので、武生の町をずんずん歩く。素晴らしい町並。再び手強い見張りにあいながらも、さんざん歩き回った。歩き疲れたところで、池上遼一画伯のポスターも力強いポルガライスで腹ごしらえする。食堂のご主人には、どうしても福井を観光していることが腑に落ちないようなので、金沢に来たついでと言うと、なんとか納得してもらえた。JRの武生駅からはサンダーバードで京都に戻る。京都タワーで喫茶。例によって泉仙で弁当を買って帰るのだった。
鯖江
小浜線は海岸からは少し離れて走っており、三方五湖がちらっとだけ見えた。この日は福井に泊まる予定で、その前に三国に向かうか、越美北線に乗りに行くか迷ったものの、途中の鯖江でだらっとすることにする。鯖江といえば、やはりメガネ会館。ショップでは何故わざわざこんなところにやってきたのか問いつめられながらも、増永眼鏡などをしつこく物色する。なぜか泰八郎謹製はない。鯖江駅の東にポツンとあるメガネ会館を後にしてからは、駅西側の中心街をぶらつく。軍隊堅ぱんで有名なヨーロッパンでいろいろ買い込んだが、どれも美味かった。福井鉄道の西鯖江駅まで辿り着いたので、そのまま路面電車の福武線で福井に向かうことにする。正面に北陸本線からも見えるあの眼鏡看板があらわれた。あの山は文殊山というそうだ。福井市の中心街の市役所前駅で下車し、ヨーロッパ軒でソースカツ丼をいただく。片町の歓楽街を少し素見して、片町の安宿に投宿。
Monday, May 30, 2011
小浜
21日。宿を出てぶらぶら歩きながら小浜港に向かう。立ち寄った福井の町では、どこも良い長屋が残っているのが羨ましい。小浜港からは蘇洞門めぐりの遊覧船に乗船。海から大飯原発を眺められるのが魅力だった蘇洞門めぐりだったが、思いがけず上陸できた蘇洞門自体も堪能した。ちなみにWikipediaによると「備考:高岡早紀の写真集のロケ地である」とのこと。下船してからは町の西側に広がる遊郭街跡の三丁町へ。途中、尾崎放哉が寺男をしていた常高寺に伺う。放哉がやってきた時には荒れ果てていたという常高寺は、今や浅井家三姉妹水川あさみの寺として賑やかにやっている。西組の三丁町をぐるりとするが、伝建地区はやはりどうしてもそこそこ感を免れず。駅前の食堂で食べたぐじの一夜干しは美味かった。
Sunday, May 29, 2011
波影
20日。本年度も素早く神戸の墓参を済ませて旅に出る。ただ、墓参後の寄り道に気を取られ過ぎて、墓参に重みに欠くきらいがある点は少し戒めたい。神戸から京都に戻って真新しい287系の特急まいづるに乗車し、今年は若狭へ向かう。京都から山陰線に乗るのは恐らく初めてで、梅小路の機関庫や映画村などが見えるのに興奮する。東舞鶴からは小浜線で若狭路へ。若狭湾が見え始めると、湾岸の道路には原発を指し示す行先表示が見えてきた。湾内にぽっこり浮かぶ蒼島を過ぎ、ほどなく小浜駅に到着。大河ドラマ『江』で小浜藩の京極家に嫁ぐ水川あさみと朝ドラの『ちりとてちん』のポスターに囲まれる商店街を、この日の宿である老舗料理旅館の福喜まで歩く。商店街ではオバマの痕跡に遭遇しなかったものの、宿の茶菓子はやはりオバマ饅頭であった。夕飯に鱈腹のご馳走をいただいて身動きができず、『越前竹人形』を読みながらごろごろと過ごす。
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