Wednesday, October 05, 2016

Suicide Is Painless



穏やかな昼下がり、突如、耳慣れた市の防災無線と違うサイレンが鳴り出した。窓を開けてよく聞いてみると、基地内のスピーカーのテストのようである。断続的に鳴りわたるサイレンの合間には、「エクササイズ、エクササイズ」という無機質なアナウンス。何故かいつもより多く飛んでいる気がするヘリの音が相まって、映画の『マッシュ』を思い起こさせるような前線感であった。テストの最後は「君が代」と「星条旗よ永遠なれ」の調整。なんだか『高い城の男』の時空間まで紛れ込んできたようでクラっとする。