Thursday, August 06, 2009

中村遊郭



27日。栄地下街の喫茶店コンパルでモーニングをいただき、地下鉄に乗って上前津駅へ。上前津駅から大須観音駅までは、大須の商店街をぶらぶらと歩く。文珠小路というアーケードを少し入った路地に入り、天井に下がるワイヤーで包まれたの街灯を見上げて、ふと『快楽殿の創造』のアナイス・ニンを思い起こす。仁王門通から万松寺通を越えて、開演の準備に忙しい大須演芸場の前を過ぎる。中入後に名が見える柳家三亀司という芸人さんは、都々逸家ではないらしいが、柳家三亀松の孫弟子にあたるようだ。艶歌シャンソニエの「ひと:みちゃん」も少し気になる。大須観音駅からは地下鉄を乗り継ぎ中村日赤駅へ。またしてもスコールに襲われながら、中村遊郭を暫しうろつく。それにしても、かつての牛若楼で、「御休憩にも御商談にもお気軽にどうぞ」という看板の残る「ビジネス旅館牛わか」が健在であれば、小憩でもしていきたいほどの本降りである。中村映劇の入口あたりでモジモジしていた学生服の男子は、名作の誉高い『乳搾り』を無事に入場して見ることが出来ただろうか。ようやく雨も弱まってきたので、何となく名古屋駅まで歩いたらやっぱり遠かった。