3日目。福山駅前には鞆の浦行きのボンネットバスがとまっているが、ポニョ景気に沸いているという鞆の浦はパス。この日は山陽本線を戻って尾道へ。坂対策のため、リュックをコインロッカーに預けてみる。土堂の商店街を抜け、久保の飲屋街を歩く。フリーで流している犬がやってきたので、ちょっと気を許すとまんまと盛りつかれた…。竹村家、浄土寺など東京物語の地を詣で、時かけの梶山時計店も覗いてみる。長江からは千光寺へ坂をずんずん登る。休み休み登る老人の姿は、ここで暮らすことの大変さを感じさせるが、坂はもちろん素晴らしい風情で、見おろす尾道水道もまた良い。
土堂方面に下る途中、ネコノテパン工場というところでパンを買い込む。商店街まで降りると山本モナがバイトしていたことを売りにしてる店なんかもあったりするが、大和湯という銭湯跡の喫茶店でカレー。渡船で向島へ渡ると、兼吉の桟橋では、ゲゲゲに次ぐ朝ドラ「てっぱん」の撮影をしている。一瞬、賑やかさに戸惑うものの、向島捕虜収容所跡まで行く頃にはすっかり平常であった。島から戻り、からさわのアイスモナカで一休み。駅西側のガウディ・ハウスなる古民家を眺め、駅前の桟橋にしばし佇んで帰路についた。ネコノテパンもっと買えばよかったな。あと、にしき堂の生もみじも美味い。