Monday, April 16, 2012

中通り



4月8日。郡山の宿の朝食を軽く済ませて、堂前町のたけやでおにぎりを買い込む。日曜の朝から賑やかなたけやを余所に、路地を一歩入るとなかなか妖しい堂前町の風情が素晴らしい。例の古代湖の土地故なのか、郡山の建物は震源に近い磐城よりも不同沈下でやられた建物が痛々しい。こども英語塾前に内向きで設置されたリアルタイム線量計は0.550μSvと表示している。

郡山から上りの東北本線に乗り込むと、昨日常磐線で辟易した老人会がロングシートの向かいに現れ、いささか萎える。白河でラーメンを食ったりするらしい彼らを避け、予定の白河をスルーして終点の黒磯まで進む。乗り継いだ東北本線のボックス席でたけやのおにぎりをつまむと、これがめっぽう美味い。宇都宮行きの列車を宝積寺駅で降りる。駅前広場ではちょっとした祭が開かれており、女装姿の三線弾きが場慣れた様子で盛り上げている。お洒落な隈研吾の宝積寺駅は、木のメンテの寂しい感じが例によって…というような印象。宝積寺駅から那須連山を眺めつつ、国鉄色のキハ40は慎重なスピードで烏山線を進む。 終点の烏山駅周辺をぐるりとして、烏山線を宇都宮まで戻り、駅前で餃子をつまんで帰路につく。ついつい郡山より北を目指してしまうけど、ただたけやに行って戻ってくるというのもいいかもしらん。