9月8日。台風の間隙を縫って長崎へ。幼い頃に長崎に来た時は、熊本の三角から雲仙を回って長崎に入り、寝台特急「あかつき」を神戸で降りて墓参してから新幹線で帰った。長いこと、寝台の「さくら」で長崎に行くのにも憧れていたが、上空から見下ろす長崎の島々もたまらない。空港からバスで長崎駅に出て、まずは恵美須町の大黒市場をうろつく。来年3月で移転する予定のマーケットは、閉まったシャッターに移転や閉店を告げる張り紙も目立つが、市場の人々のいい顔写真展のギャラリーにもなっている。長崎駅前からは市電に乗って思案橋へ。ツル茶んのトルコライスで腹拵えし、花街の丸山町あたりを散策。歓楽街の中に佇む銅座市場がまた素晴らしい。入り組んだ路地の奥で、爺さんに可愛がられている猫としばしフォトセッション。一頻り丸山町を廻ってからはアーケード街の喫茶店サンウミノで少憩。フルーツサンドとミルクセーキ。ウミノのロゴをデザインした日本で五本の指に入るデザイナーって誰だろう。