Sunday, February 17, 2013

高岡邪宗門



2月10日。去る7日には、やけに早い春一番が吹いた北陸だが、この日は小雪まじりでピリっと寒い。まずは早朝の高岡駅からハットリくん仕様のキハ40に乗って、雨晴海岸を眺めつつ氷見線へ。残念ながらこの日は立山連峰までは臨めなかったものの、雨晴あたりでは少し青い空ものぞいた。ハットリくんに溢れる氷見の商店街を少しだけ流し歩き、一旦バスで高岡に引き返す。

駅まで戻らずに片原町あたりでバスを下車し、高岡の古いところを少し歩いて、喫茶店の邪宗門に伺う。卓子には例のトランプ柄を施した邪宗門オリジナルの灰皿が置かれている。毎度のことながら、どちらから?という話になり、シモキタの邪宗門にも何回か行ったことがあると告げると、高岡から集団就職で東京に行った親戚だというシモキタのご主人の話などを聞かせていただいた。カウンターに並ぶ常連さんに、高岡は陰気な街か執拗に聞かれて苦笑するが、そう陰気でもない…と微妙に期待に応えられない回答しか出来ないのがまた難しい。高岡には国宝瑞龍寺のライトアップを見に来たのかと訊かれるので、ついそういうことにしてしまった。

何故だか日本三大仏という地位を確保している高岡大仏を素見し、大仏飲食店街の寂びた風情をしばし賞翫する。駅前ビルの復習がてら、キッチンひらたのサービスランチをいただくと、これが美味い。そして、雪の降り込む駅前ビルの中庭がなんとも美しいのだった。