Thursday, February 20, 2014

枯野の旅



17日。朝湯につかって館内をブラブラ歩いていると、フロントに人が集まっている。話を伺うと、3日ぶりに運転再開見込の立った吾妻線の最寄り駅まで、宿から車を出してもらえるという。急いで荷をまとめてフロントに戻り、従業員の女の子の自家用軽自動車に同乗させてもらう。雪深い四万街道をチューチュートレインや銀河鉄道スリーナインを聴きながら、無事、中之条駅まで楽しく送っていただく。吾妻線の方はといえば、予想に違わずといった感じで、運転再開はさらに遅れており、駅前の喫茶店で小憩することにする。若山牧水の『枯野の旅』が掲げられた店内では、小渕家を中心に、福田、中曽根、おしゃべり一太と政治談義に花が咲いている。混合った吾妻線を高崎で下り、栄寿亭でカツ丼を食ってから、湘南新宿ラインに乗り込んでようやく人心地。ただし、車窓から見えたのは、車庫の屋根やビニールハウスが潰れている無惨な姿であった。