迷ヶ平から八戸方面へ進路を戻して車を飛ばし、新郷村のキリストの墓へ立ち寄る。歩き始めた途端、俄かに激しい雨となったため、素早く盛り土の墳墓にお参りして、展示館でしばし雨宿りする。少し雨が弱くなってきたところで、土産にキリスト祭手拭いなどを購い、館員のお姉さんにキャラメル南部煎餅をいただいて展示館を後にした。
10時を過ぎて、麓の売店「キリストっぷ」が開店したようなので寄ってみると、雨宿りをしていた先客のお婆さん2人が、店の女主人とお茶を飲みながら話しこんでいる。他所者の我々も参加して一緒に卓を囲み、村の話などを聞かせていただく。色が白くどこか西洋風の顔立ちを拝見するに、此処はやはりキリストの町なのかと思わされたりする。短い滞在で、珈琲に茶菓までご馳走になり、すっかり歓待を受けてしまった。新郷村に入るところで「悪い人が一人もいない町」とかいう看板を見たのだが、強ち言い過ぎでもないのかと思った次第。