Wednesday, January 11, 2017

福生町営と場



福生の東口にはハム工場が2つある。1つはレストランも併設した大多摩ハムで、もう1つは木曜だけ直売をしている福生ハム。この段階で何か気づくところがあっても良さそうなものだが、こんな近くに二軒もハム屋があるんだなぐらいの意識で福生ドッグを食っていた。

先日、福生新聞という昭和40年代に廃刊したローカル新聞をネットで見ていると「福生町営と場」という広告があった。一瞬「賭場」かと思ったが、そんなものが町営である筈もなく、屠殺場の「屠場」である。古地図などを見ると、所在地は現在のセントラルフィットネスクラブの駐車場あたり。これは大多摩ハムと福生ハムの中間にあたるといってもいい場所だ。

戦後、本場品川のローマイヤー氏のもとで修行したという小林氏が、福生屠場の高橋氏から用地を紹介されて設立したのが大多摩ハム。続いて、屠場の高橋氏自ら設立したのが福生ハムであるという。ちなみに、福生の屠場は多摩川の河原の方に建て替えらえれた後、昭和47年に廃止された。当時は東京で芝浦に次ぐ歴史ある屠殺場とのことであった。