3月23日。先週に引き続いて18きっぷで東北本線を北上する。先日ぶらついた宇都宮をやり過ごし、今週はさらに北を目指す。郡山行の列車の中では、18族と思われる親切そうなお爺さんが仙台へ安く行く方法を二人連れの少年にコーチしているものの、『京王電鉄のひみつ』を読み、熱心に日本地図へ書き込んでいる少年らのほうが、その辺には精通していそうだ。
都内ではすっかり桜も満開となったが、奥州に至って、まだまだ肌寒い白河をぶらつく。小振りながらも味わい深い新蔵のスナック街を抜け、谷津田川を渡って今暫く続く向新蔵のスナック街を過ぎると、小山になった公園が現れる。頂きに及び、北に小峰城を望むと、ホケキョの声もする。麓の線量計は0.190μSVを示している。
商店街に戻り、山田パン店で菓子パンと酪王カフェオレを買い込んで小峰城へ向う。崩壊した石垣を修復中で天守には近付けない小峰城の二の丸に佇んで、あんパンを齧る。ポツンと御衣黄などもあるがまだ蕾にも早い。