Saturday, July 26, 2014

駿府



7月25日。夏休みに入って最初の金曜、朝6時の始発バスからは学生が排除され、純粋に仕事に向かう人だけの整然とした満員ぶりである。品川始発の熱海行に乗車して西に向かい、熱海で乗継ぐ。列車が品川発だったせいか、熱海では慌ててダッシュする18きっぷの人もなく、車内は案外空いている。島田行の列車を静岡駅で降りると時刻は10時半ぐらい。なかなか強烈な暑さだ。

JRの駅を北側に出て、しずてつの踏切を越える。北街道、駿府城の壕端と進み、静岡おでんの「大やきいも」まで歩く。汗を拭いながら、黒はんぺん、たまご、肉、糸こん、と串に刺さった熱いおでんをいただく。最初、おばちゃんがじゃがいもは?と聞いてくれたのをスルーしてしまったのだが、みんな頼んでるので追加。一頻り汗をかき、カンロ氷で〆る。お勘定してもらおうと呼んだおばさんは「会計でいいだら?」と言った。

暑中、かなり駅から離れてしまったなと困惑していたが、歩き出してすぐに駅方面のバスが来たので、幸いと乗込む。バスは駿府城をぐるっと回って駅の方へ進む。市役所前のバス停で降りて、繁華街の両替町あたりを歩き、喫茶ポプラで小憩。巨大なJBLのスピーカーからはアート・ペッパーのザ・トリップが流れている。また、こちらのフルーツサンドが篦棒に美味い。両替町で目星を付けていた「ちゃっきり横丁」は無念ながら取り壊し中。廃材もそろそろ浚え終わりそうな敷地の隅で「茶切横丁」とマジックで書き込まれた鉄道チリトリだけが名残を伝えていた。