Thursday, September 24, 2015

ふうりゅう

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9月21日。早朝、隣の温泉寺から鐘の音が聞こえ、続いて読経の声が響いてきた。バスターミナルから宝塚行の路線バスに乗ると、すぐに有馬わんわんランドの廃墟を過ぎる。バスは有馬唐櫃線というひたすらカーブの続く山道を下って行く。登りの車線には軽快に高回転で回すクライマーの姿も見える。六甲の山がこれほど岩がちな山だったのは驚きであった。

40分ほどで宝塚に到着すると、花のみちのルマンにて、朝食にサンドイッチ。店内はほどなく満席となり、観劇前の奥様方や、どこか男役風な凛々しい女性客などで賑わう。大劇場のロビーを少し素見してから、花のみちを戻り、乙女餅とづか乙女を購い、宝塚を後にする。

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阪急の宝塚駅の発車メロディは今津線が鉄腕アトムで、宝塚線が「スミレの花咲く頃」。ホームの端では、音楽学校の女学生さんがお辞儀をして入線する列車を迎えている。鉄腕アトムのメロディに乗って列車が出る。話には聞いていたが、女学生さんは空いている車内でも背筋を伸ばしたまま起立して乗車している。遠くには仁川の競馬場で客のうごめく様子も見える。門戸厄神で下車して、駅前の喫茶店ロワールにて小憩し、西宮北口まで歩く。商店街を抜けて駅前に出ると、かすかにハルヒたちが集合していた広場の面影を感じる。

ニシキタからは神戸線で十三へ行き、昼食に阪急そばのポテカレーうどん。喫茶なにわは残念ながら支度中の札が下がっていて休みのようだ。東口のアーケードには、ジャノメミシンの店頭で美心ちゃんなるマネキンの看板娘が悲しげにミシンをかけている。西口に回り、大通りを渡ると、あたりはちょっとした歓楽街。巨大な看板で「アルサロ」という言葉が現代にもまだ残っていることを発見して感動する。それも店名が風流というから素晴らしい。