9月8日。台風の間隙を縫って長崎へ。幼い頃に長崎に来た時は、熊本の三角から雲仙を回って長崎に入り、寝台特急「あかつき」を神戸で降りて墓参してから新幹線で帰った。長いこと、寝台の「さくら」で長崎に行くのにも憧れていたが、上空から見下ろす長崎の島々もたまらない。空港からバスで長崎駅に出て、まずは恵美須町の大黒市場をうろつく。来年3月で移転する予定のマーケットは、閉まったシャッターに移転や閉店を告げる張り紙も目立つが、市場の人々のいい顔写真展のギャラリーにもなっている。長崎駅前からは市電に乗って思案橋へ。ツル茶んのトルコライスで腹拵えし、花街の丸山町あたりを散策。歓楽街の中に佇む銅座市場がまた素晴らしい。入り組んだ路地の奥で、爺さんに可愛がられている猫としばしフォトセッション。一頻り丸山町を廻ってからはアーケード街の喫茶店サンウミノで少憩。フルーツサンドとミルクセーキ。ウミノのロゴをデザインした日本で五本の指に入るデザイナーって誰だろう。
Saturday, July 23, 2011
夕霧楼
9日。宿を出て清水寺に近づいていくと、想像以上の修学旅行っぷりに、遥か手前で撤退した。バスに乗り込み四条大宮で下車。千本通りを北上する。実物のカフェーの鑑札は初めて見た。二条の喫茶チロルで小憩していると、常連らしい客が「蚊がおるからベープ持って来い」といって店主を困らせている。さらに北上して、夕霧楼の五番町あたりをふらつき、映画館の千本日活を拝む。今出川に辿り着く頃にはかなり消耗して、喫茶静香に逃げ込んだ。冷たい飲み物を摂るのに必死だったけど、やはりホットケーキも食えば良かったかなとは今さら。最終的に、目標にしていた船岡温泉、かざりやに辿り着くことなく、バスで京都駅に引き返す。最後に駅で軽く鱧素麺をすすって帰路についた。『つくられた桂離宮神話』はまた後日読もう。
Friday, July 22, 2011
桂離宮
8日。四条のイノダで珈琲をすすり、京都駅に出てからバスで桂へ。見学の前に中村軒にて麦代餅で小憩。桂川から臨む東の空が広い。がっかりしても良いなどと、失礼かつ卑怯な態度で挑んだ桂離宮は、思いのほか楽しむ。終始やんごとない調子で進行した離宮案内は、完成された「暑い京都」ネタで締めくくられた。灼熱の離宮見学を終え、再び訪れた中村軒でいただくいちご氷がまた激しく美味い。
阪急の桂駅までだらだら歩き、駅前の大阪王将で軽く腹ごしらえ。嵐山駅に出てからはバスで愛宕山に登り、愛宕、化野の念仏寺を巡って嵯峨野に下る。四条から三条をふらふら歩き、寺町通の食堂の常盤できつね丼。きつね丼はレパートリーに追加しようと思う。夜食に中村軒で買い込んだ菓子をいただくと、ことごとく美味でたじろいだ。
Thursday, July 21, 2011
コロナ
7月7日。震災に消えてなくなる街を目の当たりにして、ずっと先延ばしにしていた京都の離宮を見に行くことにした。個人的にはもっと喪失が差し迫った貴重な物件もあるものの、いい加減見たいと言い続けるのがどうにも白々しい気がする件なので、とにかく行って来た。ゆっくり家を出て、京都に着いたのは午後1時過ぎ。大雨の中、どうしたものかとたじろぎつつ、まずは高山寺に向かった。雨の栂尾山中には蟹や蛙が跳梁し、国宝の石水院では、模本の鳥獣戯画の上を蟻がうろついている。梅雨に濡れる山梔子が瑞々しい。
三条から夕暮れの先斗町を抜け、四条河原町の洋食コロナで念願の玉子サンドをいただく。残念ながらビフカツの方は無く、ピースカツをつまんだ。これも美味い。宿から目と鼻の先ながら、昨冬の一斉検挙で営業再開の見通しのたたない五条楽園には足を伸ばさなかった。ついでに林商店の焼き芋も買えず、百貨店でもとめたおばんざいを夜食に貪る。
Tuesday, May 31, 2011
武生
22日。大雨の中、宿を出て福井駅へ。福井駅に来るといつも大雨な気がする。柴田神社の近くに良い路地があったが、激しく見張られているのでするっと。JR福井駅では土産屋だけ物色して、福井鉄道の土日フリー切符で武生に向かう。家久駅と北府駅に途中下車し、味わい深い駅舎でしばし佇んでから、終点の越前武生駅。すっかり雨は上がったので、武生の町をずんずん歩く。素晴らしい町並。再び手強い見張りにあいながらも、さんざん歩き回った。歩き疲れたところで、池上遼一画伯のポスターも力強いポルガライスで腹ごしらえする。食堂のご主人には、どうしても福井を観光していることが腑に落ちないようなので、金沢に来たついでと言うと、なんとか納得してもらえた。JRの武生駅からはサンダーバードで京都に戻る。京都タワーで喫茶。例によって泉仙で弁当を買って帰るのだった。
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