Sunday, December 25, 2011

仙崎



仙崎まで通しで乗る人はいない。駅を出ると竿竹屋の売り声が響き、傾きつつある陽の光も相俟って、金子みすゞの町にやってきた気がした。駅前のみすゞ通りを進み、金子みすゞの生家である書店を継いだ木村聖文堂に立ち寄る。どうしたって今年のポエムは「いいえ誰でも」なので、何かしら関連書籍でも買おうかと思っていたのに、どうしても買う気になれなくて退散してしまった。おまけに珈琲屋が定休なら、食堂も閉まっている始末で、いたたまれずに駅前に戻ってみる。次の列車まではまだしばらく時間があったが、ちょうどバスがやって来たので山陰本線の長門市駅まで乗ってみた。夕暮れの長門市駅のまわりを少し見て回り、山陰本線で益田。益田駅前は臭い。地図でみて気になっていた「キャバレー赤玉」あたりをふらりと歩いてみると、ドレッシーな女性が街を闊歩している。予定より早く投宿したので、CWCのバルサ戦をだらっと見る。

Saturday, December 24, 2011

宇部炭鉱



宇部新川から新山口行の宇部線に乗車。会社員が、巨大な設計図を開きながら大声で電話をしている。いつの間にか静かになったと思ったら、ポケット瓶のウイスキーをクイッとやり、続いてペットボトルの水を流し込んだ。宇部線を床波駅で降りて海岸沿いを歩く。海面から突き出している海底炭鉱の排気口が遠くに見える。海岸通りに面した炭鉱住宅と思われる住宅からおじいさんが出てきた。薮の奥に黒い石が積み上がっている。炭鉱の浜辺を歩くと「S60.2.16・¥141,000」とマジックで書かれたナショナル製テレビのキャビネットが転がっていた。常磐駅に辿り着いて、次の電車を待つ。ときわ公園の「蟻の城」や「Villa TORAYAN」と石炭記念館は次の機会に。新山口から山陽本線を西に厚狭まで。厚狭からは、仙崎直通の美祢線で北上する。崖や川沿いでかなりの徐行をするのは、復旧に一年あまりを要した昨年の洪水のせいだろう。美祢線は、二級河川ながら深緑色の厚狭川沿いなのもいいし、秋吉台や湯本温泉もあるのだから、定期的な観光列車があってもいいのにと思う。秋吉台の美祢駅で少し乗客が減り、重安のセメント工場を過ぎてから、少し屋根が赤くなってきた。残ったおばさん連は湯本温泉で降りていった。

Friday, December 23, 2011

宇部



12月15日。閑散とした早朝の飛行機は、強い向い風のため、僅かに遅れて宇部空港に着いた。路線バスですぐの宇部新川に出てからは、駅周辺の飲み屋街をブラブラとひとしきり次の小野田線の出発まで時間を潰す。スナック街の谷間からは宇部興産の煙突がのぞき、そこから煙の白くたなびく様が詩情溢れることこの上ない。工業地帯を行く小野田線は、小野田港あたりの車窓が甚だ素晴らしい。小野田駅の観光案内の看板には、周辺の雀田駅の名物として、クモハ42を描いたものが残されている。小野田駅からは山陽線で宇部駅に出て宇部線に乗り、再び宇部新川駅へ戻る。



そろそろ昼時だというのに、アーケードの銀天街はあまりにも薄寂しい。これでは当たりを付けていた食堂もやっていないだろうと、歩みをゆるめて商店街をゆっくり進む。アーケードを抜けて、いよいよ寂寥としてきた辺りで辿り着いた食堂は意外にも暖簾が下がっていた。ただし、まだ準備中の風情でもあるので、やっているのか尋ねてみる。どうも肯定はしているようなのだが、おかみさんが何と言っているのか全くわからない。何となく興奮したやりとりが落ち着いてみると、自分を親類のなんとかちゃんの彼氏と見間違えたらしいことがわかった。ご近所さんらしい婆ちゃんも一緒になり、ビールジョッキ片手に「よう似とる」とひたすら繰り返す。昨日倒れたとか言いながらビールを飲んでる婆ちゃんを少したしなめると、「仕事中じゃなければあんたにも一杯おごっちゃるのに」と一向に気にしない。おかみさんは注文したヤキメシを焼く間中もずっと「よう似とる人がおるもんじゃのう」と一人ごち続けているので何だかコワイが、おそらく善く善く似ているのだろう。ついつい話の流れでU興産の人ということになり、今度は飲みにきますということになってしまった。

Saturday, November 19, 2011

立冬



もうすぐ小雪ですが。

Tuesday, November 01, 2011

People Take Pictures Of Each Other



ほんとにもうやんなちゃった。何度目かの『フラガール』の最後のフラシーンを見ながら、おととい見た『秋刀魚の味』の岸田今日子の軍艦マーチの敬礼ぶりとか、佐田啓二と岡田茉莉子の団地はやっぱり52C型ですかねとか、中村伸郎たまらんですなとか、話していたであろうことがありすぎるんだよなと。なんたってTV Bros.で平民さんが連載する時代ですよ。

Thursday, October 06, 2011

apple



会社で借用したIIciとかでスキャンしていた時期を過ぎ、うちのマックにちゃちいスキャナーを導入した頃の写真。ジョブズがもういないなんてつまんねぇなぁ、もう。

九段下ビル



九段下ビルもついに解体か。東京珈琲も閉店されたそうだ。

Saturday, October 01, 2011

Wednesday, September 28, 2011

竪坑櫓



門司港から鹿児島本線快速で香椎、香椎からは香椎線に乗換えて酒殿へ。田園地帯の真ん中にぽつんと佇む酒殿駅から、田んぼの向こうのボタ山を目指し、かつての勝田線を辿って志免炭鉱へ向う。ボタ山を回り込むとあの竪坑櫓が現れた。聳え立つコンクリートの遺跡はホーシツクツクのサンクチュアリだった。志免駅跡の公園を抜けたところでどうにも気になった素敵な商店は、郷ひろみの親戚がやってる饅頭屋さんだったそうで、ひろみの焼き印が入った饅頭を買い損なったことを後で知る。大正町の商店街を抜け、素晴らしい店構えの三洋軒支店にてワンタン麺。引き戸や椅子をミリ単位な感じで几帳面に直す店主氏もなんか堪らない。志免からは路線バスで福岡空港へ。博多の森で試合があるらしく、周辺が少し渋滞している。散々疲れても夜のフライトとリムジンバスは窓から目が離せないから困りものだ。


Tuesday, September 27, 2011

旦過市場



9月10日。朝の京町を軽く流し、防空監視哨の残るワシントンビルの姿に見とれながら旦過市場へ。マーケットの活気溢れる混沌ぶりが何とも凄まじい。マーケット横の小倉昭和舘では、夏の名画特集に高峰秀子2本立と松本清張2本立などを上映している。旦過からモノレールに乗り、眼下にマーケットを見下ろして、小倉駅に戻る。小倉からは鹿児島本線で門司港へ。門司港の駅は想像していた以上に荘厳で、素晴らしい頭端式のターミナル駅だ。駅前で、ごぼ天うどんを啜り、中央市場の方へ歩く。裏通りにひっそりと佇むカフェー街跡の一角が甚だ趣深い。カプセル怪獣のウインダムを思い起こさせる入口の中央市場もまたなかなか麗しかった。気になっていた都食堂では、おばちゃんに「ちゃんらーあるよ」と声をかけてもらったものの、うどんを食ったばかりなので「また来ます」とか適当なことを言ってしまう。せっかくだし、麺をもう一杯ぐらいなら食えたかもなぁと後悔したりする。栄町銀天街あたりをふらふらし、甘味処の梅月にて小憩。雪ミルク氷で涼みつつ、おじさま達皆が頼む焼きそばが大いに気になる。