Thursday, April 10, 2014

宮崎ロマン

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4月5日。朝のニシタチ(西橘通り)は頭上が不安になるほどカラスまみれで、立ち止まるのも憚られるほどである。人情横丁まで行って朝焼けに輝く成人映画館「宮崎ロマン」のロマンな入口を眺め、あおぞら通りに戻って、有蓋のショッピングセンター青空を訪ねる。朝餉には「きっちょううどん」の天玉かうどん。おばちゃんが勧めてくれた青とうがらしのトッピングがなかなか美味い。一足先に食べ終えて前を歩いている若者が、ジダンばりに手鼻を粋に飛ばして去っていった。

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宮崎駅からは日豊本線で北上する。クハ816の延岡行各駅停車はなかなかの乗車率で、折畳み席に着席。乗客はみるみる減っていくものだと思っていたら、佐土原駅では逆に混み合ってくる。高鍋でほとんどの学生が降りると、右手には日向灘が広がっていた。都農駅を過ぎたあたりから、すぐ脇に高架線が現れる。何だろうと見ていると、高架上に太陽光発電のパネルが並んでいるので、役目を終えたリニアの実験線跡だと気がつく。ニョーヨークの緑溢れる廃高速道路もいいが、田園の中、太陽光パネルの並ぶ廃高架リニア線もまた良い。こちらではもう田植えが進んでいる。

Wednesday, April 09, 2014

宮崎

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志布志駅からは日南線で海沿いを北上する。空は晴れ渡っているが、風が強く波は高い。沿線には南国風のまだらな瓦の家が続いている。南国の素朴な石垣やブロック塀が雨風にさらされて寂れた風情はなんとも良い。志布志を出た列車は油津駅止まりなので、乗継の列車を待つ間、少しだけ夕暮れの駅前を歩く。商店街には夕食の買い出しに出ている人の姿は見えず、アーケードの下ではただツバメの声が反響している。夜ともなれば、思いのほか小さくないスナック街へ、海の男たちは繰出してくるのだろうか。小半時ほど歩き、再び乗込んだ日南線で終点の宮崎まで進む。乗車している女子高生が、一瞬名前を思い出せないダウンタウンの説明をするのに、「あのケツバットの…」と言っていて、ちょっぴり衝撃を受ける。

19時過ぎに宮崎駅に到着し、繁華街の橘通へ向かう。素敵な絵看板が目を引く文化ストリートという暗闇に包まれた横丁に入ってみると、いきなり頭上でガサゴソとネズミの慌てて走り去る音がした。夕食はおぐら本店でタルタルのチキン南蛮。食後は歓楽街のニシタチをふらふらと素見す。いくらか腹ごなしをして喫茶店のウルワシ本店を訪ねようと思っていたが、なかなかチキン南蛮がこなれないのであきらめて投宿。そういえば、宮崎は教育をあわせて地上波が4チャンネルなのであった。

Tuesday, April 08, 2014

志布志

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都城を後にした『鉄砲玉の美学』の渡瀬恒彦は、霧島への死出の山路をバスで向かうのだったが、こちらは海に向かって暢気にバスに乗込んだ。都城を発つ志布志行の乗客は3人。バスが都城の市街地を出ると、国道の脇に志布志線の廃線跡を利用したと思われるサイクリングロードが現れ、まばらな桜並木になって延々と続いているのが見える。旧今町駅前のバス停を過ぎ、県境を越えた末吉駅では、駅舎やホームも保存されているようであった。

次第にバス停に〜園(ぞの)という名が増え、いよいよ鹿児島県だなと思いはじめたところで、沿道の墓もこのあたり特有の屋根つきのモノになってきた。バスは一帯の茶畑を抜ける。民家の庭先にはツツジや芝桜が咲いているので、季節としては東京から一ヶ月先を行く感じだろう。山間に「子犬います」という店が数件見られたのは、何れかの犬種の産地などであったりする故なのだろうか。

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都城から1時間半ほどでバスは志布志に到着。茫漠とした駅前にがらんと延びる道路沿いの鉄道記念公園は、志布志が鉄道の要衝であったことを示してはいるが、現役の駅の方といえば、かつて3線が乗入れていたとは思えない、何ともこじんまりとした終着駅っぷりである。商店街のマルチョンラーメンで遅めの昼食をとり、境内で遊ぶ小学生に挨拶をされながら古刹の大慈寺を参拝する。志布志市志布志町志布志2丁目の志布志市役所志布志支所前では役人の方からも声をかけていただいた。以前、日奈久温泉にて山頭火が泊まった木賃宿というのを見たのだが、志布志にも山頭火は訪れていたようで、なかなか立派な句碑が立っている。それにしても「秋の空高く巡査に叱られた」とは甚だ素晴らしい。入江の方に歩いて出会した廃ビルの猫だまりで時間をとられ、いつの間にかすっかり陽が傾いてしまった。

Monday, April 07, 2014

都城

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4月4日。ソラシドエアの機内誌である「ソラタネ」の4月号は南さつまの特集で、秋目浦で行われた『007は二度死ぬ』撮影の記事が誌面を飾っている。早朝の飛行機は、向かい風のため10分ほど遅れて宮崎空港に到着。空港では練り物やふくれ菓子に目移りするが、着いたばかりで土産を買い込むのは如何なものかと、からいも団子のみを購うにとどめる。

4月の初旬とはいえ、やはり宮崎は南国風情である。空港に直結しているJRに乗り込み、まずは日豊本線へと合流する南宮崎駅に出る。南宮崎駅の売店で宮崎のソウルフードだというミカエル堂のジャリパンを買い足し、閑散としたクロスシートのクモハ817でゆったりと都城へ向かう。清武駅では、吉松から都城を通ってきたキハ47の宮崎行きと交換。ミカエル堂のパンの袋のどことなく砂糖でベタついている気取り無さもまた良い。南九州はもう随分と緑が濃く、ソメイヨシノなどははあらかた散っている。沿線には気の早い鯉のぼりが泳いでいるのが見える。きな粉まみれになりながらいただく、あんなしのからいも団子が美味い。都城は、以前から交通の要衝として、地図帳上で気になっていた地で、映画の『鉄砲玉の美学』の舞台として興味があった町だ。列車が都城駅を出て、菊竹清訓の都城市民会館が見えて来ると、ほどなく終着の西都城駅に到着した。

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西都城の駅を出て、まずは列車から見えたメタボリズム建築の市民会館に向かう。こちらは解体の予定を覆して保存された建物とのこと。機械仕掛けの蝸牛のような威容が、長い閉鎖に荒んでいる。歓楽街の牟田町を歩いていると、商店街全域において花環外交が盛んなようで、「新規開店」「開店数周年」「ママのお誕生日」…と、いたるところに花が溢れている。都城の街中では、已にツバメが飛び交っている。

Tuesday, April 01, 2014

東雪月花



陽気に誘われて野川を歩く。川沿いの精神病院の患者さんが陽気に誘われてブツブツ歩いているのもまた春めいていて良い。東大の馬場も午飯どきで、厩から葦毛の馬が顔を出して飼葉をもとめていた。

Saturday, March 29, 2014

ゑのぐ





三軒茶屋から淡島を経由して下北沢まで歩く。北沢川の桜は三分咲きぐらい。久しぶりにパンニャのカレーをいただく。伊勢屋が閉まっているのを確認して笹塚まで歩いた。

Tuesday, March 25, 2014

招き猫



武蔵小金井から東小金井へ歩く。出来立ての線路沿いの道はまだゼンリンのデータにも上がっていない。お茶屋の店番をする猫を見守るご主人が、この上なく優しい顔をしていた。

Sunday, March 16, 2014

日和



すっかり春である

Friday, March 14, 2014

俎上



なんだか野川が臭いなと思って近づいてみると、河畔に上陸している鯉がいた。

Saturday, March 08, 2014

横浜道



横浜駅まで電車に乗って、掃部山を越えて野毛まで歩く。辿り着いたジャズ喫茶ちぐさは貸切。もみぢ菓子司で道明寺などを購い、石川町まで歩いてみるが純喫茶モデルも終業時間である。もう松本コーヒーまで行く余力はなく、夕飯時といっていい時間にさしかかったので、中華街で魯肉飯を食って帰った。