Tuesday, March 27, 2012

宇登呂



この冬の厳しい寒さのために、餌場に来る丹頂鶴が増えているという朝のニュースに違わず、茅沼駅前で餌付けされた丹頂鶴が舞う姿は、ヤラセかと思わせるほどの見物である。SLは標茶駅が終点。標茶からはバスで知床に向かう。小一時間ほどバスに揺られて、凍結した摩周湖の展望台で少憩。全面凍結するのは珍しいという摩周湖は、凍結した湖面も青っぽいという話だったが、湖面は雪が積もった雪原だ。硫黄山でゆで卵をつまみ、オシンコシンの滝をしばし見上げて、夕刻、宇登呂に到着。知床半島に入ると気持ち悪いぐらいいるといわれていた鹿もそれほどではなく、こちらも少し肩すかし。宿に赴く前に、宇登呂の港回りを少し散策すると、オホーツクの風が凍みすぎるので、そこそこのところで投宿。温泉につかり、鮭丼や蟹など思いのほかバイキングを堪能する。夜空のオーロラショーを遠慮して、宿の人の切なそうな苦笑いを誘ってしまったのは、少し心苦しい。