Tuesday, October 27, 2015
常呂
北見からはバスでオホーツク海まで出て常呂町へ。町への買出し帰りらしいお婆さん連でバスはそこそこ賑わっている。街道を60キロで走るバスは、普通に乗用車に抜かれていく。道中、お婆さんはしきりに土質の良し悪しについて解説している。ポン隈川あたりの自由下車区間で多くの杖をついた老婆の皆様が下車していき、終点の常呂までの乗客は3人であった。
湧網線が廃線になって出来た常呂のバスターミナルも、既に老朽化で取り壊されて今は改築中。仮説ターミナルの裏に広がるオホーツク海をしばし眺め、常呂の町をぷらっと歩く。知ってはいたつもりだったものの、実際に来てみても常呂の町域は広くはなく、とりあえずカーリングホールまで行って戻ってくる。常呂町内では、錆び錆びのシャッターの絵にカーリングのイラストを見たが、他はあまりカーリングを謳っている感じはない。道端のはまなすに赤い実がなっている。
日も暮れて、バスの時間までしばらくあるので、「コーヒーハウスしゃべりたい」にて小憩。何もない町に佇むカフェは、何ともオアシス感がある。店内は林立夫が表紙のドラムマガジンが立てかけてある。5時に店を出てバス停に戻る。オホーツク海の夕焼けが美しい。
網走に向かうバスに乗る頃はすっかり日が沈み、途中から乗る客はライトを振って合図している。バスは能取湖の西岸をぐるっと回っていると思うのだが、対岸と思われる遠くの幽かな明かりの前に、広大な空間があることぐらいしかわからない。網走駅に着いて駅前の宿に投宿。駅から離れた網走の繁華街まで足を伸ばすのは億劫なので、駅付近をブラブラして回転寿司に入り、本日のオススメの生ニシンやアオゾイなどを軽くつまんで宿に戻る。風呂上りにはセイコーマートで買った季節のソフト・北海道メロンをいただく。そして、北海道といえばハスカップのいろはすだろう。