米子からは特急のやくもで先を急ぐ。谷田峠のトンネルを越えると、少し空が明るくなり、川は南に流れ出した。特急やくもの振り子感はなかなか楽しい乗心地である。新見に着く頃になると、かなり青空も見えてきた。列車は午後4時半頃、倉敷に到着。駅前のアーケード街を抜けて、古き良き倉敷デパートを見学。一番街から川西町本通を西に進み、洋食レストランミカサでBランチをいただく。肉厚のポークチョップが美味い。川西町本通の端、店の一軒も開いていないナイター横丁に空しく灯る看板が美しかった。すっかり日の暮れた倉敷を後にして、岡山空港から飛行機で帰京。帰りは穏やかなフライトであった。