Thursday, December 29, 2016

はいからはくち



福生辺境の店は年末の休暇に入っていて、トラネコなども休み。半ば閉まっているだろうと思いながら、チーズアンドオリーブを訪ねると営業している。運良く開いていれば、季節柄、餅サンドイッチにしようと思って行ったのだが、本日のランチがBLTだったのでランチにした。飲み物はもちろん瓶コーラである。

Wednesday, December 28, 2016

ダイナー



仕事納めのランチは何となくデモデダイナー。この前、久しぶりにミッキーロークの『ダイナー』を見ようと思ったら、取り寄せだったので面倒になってやめたけど、iTunesとかにもあるな。

Monday, December 26, 2016

What Am I Doing Here?



福生での生活も半年を過ぎ、私道に近い袋小路以外、道という道はほぼ歩いた。福生は全国で3番目に小さい市で、更にその3割以上を入ることができない横田基地が占めている。それぐらいならということで、とにかく歩いてみることにした。ただし、それで何か特にわかったということでもないし、だいたいは覚えていない。ただ、ある程度の道は踏破したので、これからは落ち着いて気になった店を潰して歩こうと思った途端、カプリの灯りが灯っていないことに気づいた。

Friday, December 23, 2016

いい時間帯



久しぶりに下北沢をぶらぶらして広栄屋で懐かしのカツ丼。アンゼリカのパンを買ってから井の頭線に乗って吉祥寺に出て、吉祥寺からは歩いて三鷹へ。北口の駅前で三鷹在住の原博実氏に遭遇する。住んでいた頃には一切見かけなかった氏を、半年ぶりに立ち寄った三鷹の駅前で見かけることになるとは。

Wednesday, December 21, 2016

一才柚子



拝島駅から石川酒造の方へ向かう途中、芳楽飯店でチャーハン。優しそうなおばちゃんに勘定の六百円をちょうど渡すと、気持ちだけといって十円玉をくれた。不意を突かれて悩殺。奥多摩街道から五日市街道と歩いて、牛浜の農家の庭先でいただいた一才柚子で、冬至の柚子湯。

Friday, December 16, 2016

味食道



すっかり冷え切って、家の周囲には霜が降りている。寒空の下、銀座通りを福生駅の方へ歩き、引田屋にて昼食。こう寒いと、一人鍋の豚バラ白菜定食がしみる。引田屋は道場六三郎氏の店で修行したという三代目による手練の定食屋。カウンターではお婆さんが静かにウーロンハイとラーメンの午餐。お爺さんの所に来た蓋がのっているカツ丼もそそる。

Sunday, December 11, 2016

熊川団地ストア



市営と都営の小規模なものを除くと、福生に団地は4つある。多摩川の土手から見るURの福生団地も見ものだが、多摩川沿いなら、住宅供給公社の熊川団地にある老モールが素敵だ。公社では加美平の団地もなかなかの風情で、端正な給水塔が魅力である。都営の熊川アパート群に関しては面白みに欠けるものの、棟の間から基地の給水塔が見えるのが良い。給水塔は団地の醍醐味だが、こんな借景もあるのかと感心した。

Saturday, December 10, 2016

常磐ハワイアン座



暦の上では大雪となり、どこか温まりに行こうということで、常磐のハワイへ。噂の無料送迎バスは立川からも出ていて、4時間ほどでスパリゾートハワイアンズに到着。そのままステージのあるドームに入ってみると、もう暑いぐらいの世界であった。フードコートでの昼食はいささか寂しいものだったが、ほどなく始まったフラガールのステージは素晴らしい。露天風呂につかり、バイキングの夕食後には夜の部。ステージの締めは映画『フラガール』でも見たあの復活のタヒチアンダンスであった。一夜明けた午前中は、公開10周年ということで上映されていた「フラガール」を途中から。館内をぶらぶらしていると、撮影の衣装や小道具などの展示もある。常磐ハワイアンセンター、そのうちまた行ってしまうかもしれない。

Wednesday, December 07, 2016

アレッポ



アレッポの石鹸を使いはじめたのは、下北沢在住の時に東北沢の自然食品店リマで買っていた頃からだから、もうかなり昔の話である。今ではアレッポの石鹸しか使いたくないぐらいなので、シリア情勢には心を痛めながら、利己的な心配もしてしまう。東福生駅の北側を歩いていると、ひっそりと「株式会社アレッポの石鹸」という表札があった。家に帰ってストックを見てみたら、輸入販売元は福生市武蔵野台の「株式会社アレッポの石鹸」とある。長いこと使ってきたアレッポとこんなところでと奇遇に思う。福生ではフレンドシップパーク近くのエイプリルトーンにて売っているのを見かけた。

Sunday, December 04, 2016

Another distinguished lane



五日市街道の拝島駅側に「新東京ダイヤモンドボウル」という大層な名前のボウリング場がある。横田基地の中には「TOMODACHI LANE」というボウリング場があるものの、福生市内で現在営業しているボウリング場はここだけ。かつてのスターボウリングの会場でもあり、プロも所属している昔ながらの大箱で、以前はカートまで楽しめたとか。10月に公開した『お父さんと伊藤さん』という映画の中では、上野樹里、リリー・フランキー、藤竜也がここでボーリングをしているらしい。

Thursday, December 01, 2016

フライングディスク



12月に入って、東福生の駅前やフレンドシップパークにもイルミネーションが灯った。深夜の徘徊中、暗闇に沈んだわらつけ公園に差し掛かったところ、アメリカ人の二人組が光るフリスビーを投げ合いながら横を通り過ぎていく。鮮やかに光るディスクに見とれていると、フリスビーを構えながら「スイマセン」と声をかけられたので、通行中の皆様にはご迷惑をおかけしておりますというような意味だと思ったが、去り際に「ダメデスカ」と言うのを聞いて、キャッチしないか?という提案であったことに気づく。遠ざかっていく二人を見て、自分の察しとノリの悪さに軽く絶望する。あの光るフリスビー結構やりたかったな。

Sunday, November 27, 2016

川の手



川の手の屋敷街を歩いていると、豪邸の一つに吉増という表札があった。その時は漫然と吉増剛造氏の吉増だと思いながら通り過ぎていたが、実際、吉増剛造氏は福生にゆかりのある方らしく、先年には市民栄誉賞が贈られ、市立図書館には特設コーナーがある。今年出たばかりの新書『我が詩的自伝』はすぐにでもKindleで買うとして、赤瀬川源平による装丁の『黄金詩篇』はそのうち図書館で実物を手に持ってこよう。

Thursday, November 24, 2016

今朝の雪



予報通りの雪。近所を雪見して歩き、福実でラーメンを食いながら雪のニュースを見る。東京では54年ぶりに降る11月の雪だそうだ。米軍ハウスの見事な芭蕉も薄っすら雪をまとっている。

Monday, November 21, 2016

Thursday, November 17, 2016

暴風



テクスメクスのマイクスに昼食に入ると、店長がテーブルで取材を受けている。内容は当然レストランの紹介なのかと思いきや、次期大統領にトランプの当選が確定しましたが…というシリアスな話題。メキシコとの国境に壁を作るとか、ヒスパニックへの差別に関していえば、極東のメキシコ料理店にあまり影響がないとしても、客は9割以上ベースの人なので、万一にでも基地が撤退したら大変なことになるというような所感であった。ちなみにハーレー乗りであるホグヘブンのマスターは、当然のようにトランプを支持している。

Saturday, November 12, 2016

真金町



横浜線を桜木町で降りて、ぶらぶらと黄金町の方へ歩く。横浜橋の商店街は、どこかで見覚えがあると思ったが、たぶん昇太師匠が真金町の師匠を訪れるみたいな番組だろう。商店街の脇道を入った松本コーヒーで小憩し、豊野で大盛りの天丼を食う。すっかり夜になって、遠征の目的だったスコリモフスキーの『イレブン・ミニッツ』をシネマジャックにて観賞した。

Thursday, November 10, 2016

ポヨリーコ



玉川上水の緑道に味をしめて、再び羽村まで歩き、気になっていた羽村駅前のペルー料理店ポヨリーコへ。メニューを開くと、料理はいずれも目移りさせられてしまうものばかりだったが、オススメのロモ・サルタード(牛肉・タマネギ・フライドポテト炒め)をいただく。一人じゃなければ、セビチェ、パパアラウアンカイナ、アンテイクチョスなんかも是非食ってみたい。

Saturday, November 05, 2016

ブロックパーティ



ベルハンドクラブ前のブロックパーティにホグヘブンが来るということで、ピザを買いに出かける。普段、高級車がずらっと並んでいるベルハンドクラブの駐車場から車が消え、そこにステージと屋台が設置されている。ベルハンドクラブはブルジョワの会員制クラブで、調布で墜落した飛行機もこちらの所有だったという話。一階の事務所的な部屋の中にはキャットタワーが見える上、ネコがいるので開放禁止という注意書きもあり、いつも気にして見ているのだが、まだネコを見かけたことはない。それにしてもピザは次いつ食えるだろうか。

Thursday, November 03, 2016

野鳥村



玉川上水を羽村の方へ歩く。途中、上水沿いの公園に、野鳥の会創始者の中西悟堂が構想していたという「野鳥村構想の地」のプレートがある。戦中の昭和19年、野鳥村は建設請負人に資金を持ち逃げされて、その計画が潰えてしまった。上水を取水堰まで歩いていくと教科書で読んだ玉川兄弟の銅像。そこから羽村駅に向かう坂の途中には「大菩薩峠」の中里介山の墓があった。

Monday, October 31, 2016

水泳場



多摩川の土手を歩いていたら、市営のプールがあった。季節外れのがらんとした野外プールの門にある表示が、旧字の「市營」というのが素敵だし、何より「水泳場」というのが素晴らしい。先日のスピーカー調整が済んで以来、17時ちょうどに終業ラッパと日米両国のアンセムが大音量で流れるようになった。なかなかいい区切りではあるが、こう昼間にほっつき歩いていると、5時だからハイ終業というわけにはいかないからもどかしい。

Saturday, October 29, 2016

シャーク団



福生の街中は、流石にハロウィンモードが色濃く、普通に仮装の人々がうろうろしている。夜も更けて、楽しげな子供達が去った銀座通りを歩く。人もまばらな通りを、浮かれた帽子を被ってトボトボ歩いている白人のおじさんとすれ違い、ふと「ロスト・イン・トランスレーション」のカラオケパーティを思い出した。

Friday, October 28, 2016

キッチン



閑散とした熊川駅前に唐突に存在するイタリア料理店のキッチン山崎へ。週末の夜、無人駅前にひっそり構えた店の、思わぬ混雑ぶりにたじろぎながら、わずかに空いているカウンター席に座る。店は完全に一人で切り盛りされているので、飲まない自分には長い待ち時間となったが、カウンターに置かれたイタリア料理用語辞典を見ていて思わず時間を忘れた。待ちに待った料理は、何もかもが美味い。

Wednesday, October 26, 2016

初冠雪



はじめて牛浜駅を訪れたのは2013年の12月30日で、その時は駅のホーム越しに夕焼けの富士山を見た。翌日、大瀧詠一氏が前日の夕刻に瑞穂町の自宅で倒れて亡くなっていたことを知った。福生に越してから、富士山が見えるはずだといつも遠くを眺めていたが、どんな節穴なのか、ようやく富士山を目にした。今朝が初冠雪だそうだ。

Sunday, October 23, 2016

コービー



福生に引っ越して4ヶ月、コービーが引退してから半年が過ぎて、ようやく神戸ステーキハウスに来ることができた。天上界には恐ろしいメニューがあるが、身の丈にあったリーズナブルなメニューでステーキを堪能した。改めて牛肉というのもいいものだとしみじみする。神戸ステーキハウスは、赤線などでバーをやっていたオーナーが16号で1972年に創業したというステーキハウス。コービー・ブライアントの名前の由来だということでも有名である。しかし引退ゲームのコービーは凄かったなぁ。

Thursday, October 13, 2016

カリー



福生駅前のココイチに入ったら、先客に子供を含む米兵ファミリーが2組。ほどなく聞こえてきたオーダーは、ことごとくカロリーの豊富なメニュー。かつ抜きのカレーなどカレーとは呼べないという勢いであった。

Monday, October 10, 2016

リバティー



所用で大阪へ。道中、梅田のマヅラ喫茶店に寄ることができたのは良かった。ちらっと見えたデイリー新聞で竜じいの死去を知る。

Wednesday, October 05, 2016

Suicide Is Painless



穏やかな昼下がり、突如、耳慣れた市の防災無線と違うサイレンが鳴り出した。窓を開けてよく聞いてみると、基地内のスピーカーのテストのようである。断続的に鳴りわたるサイレンの合間には、「エクササイズ、エクササイズ」という無機質なアナウンス。何故かいつもより多く飛んでいる気がするヘリの音が相まって、映画の『マッシュ』を思い起こさせるような前線感であった。テストの最後は「君が代」と「星条旗よ永遠なれ」の調整。なんだか『高い城の男』の時空間まで紛れ込んできたようでクラっとする。

Monday, October 03, 2016

至福



9月いっぱいで16号ぞいのホグヘブンピザが閉店していたことを知り愕然とする。肩肘張らないアメリカンなピザを出す新しめの店で、閉店する雰囲気は全く感じなかったし、ピザならここで食えばいいと思っていた。最後に食べたのは友好祭の時で、George's Insurance前の出店。察するにハーレー乗りのアメリカ人のご主人が、店を構えていることに飽きたような感じだろうか。詮索してもしょうがない話だが、全く残念。

Saturday, October 01, 2016

イノシシ



朝方、福生駅前でイノシシが目撃されたとのこと。東口付近ということで、西友前や赤線あたりを駆け巡ったのだろうか。いまのところ映像は見当たらず、捕獲されたという話もない。

Thursday, September 29, 2016

ヘンプ



16号のジャイプールでゴーヘンプのパーカーを買った。福生では「夕日のTシャツ」など、その他にもヘンプ系の服があちこちで手に入るので大変ありがたい。ちなみに福生という地名の由来には、麻の古語という説もあるとか。

Monday, September 26, 2016

ミロンガ



近所を流している飼い猫を何匹か見かける。ウチの前にもたまに足跡はあるのだが、なかなか愛想よく近づいてくるやつがいなくて寂しい。

Sunday, September 25, 2016

此岸



玉川上水を右岸に渡り、東日本一の生け簀だという料亭幸楽園の「いけすレストラン浜膳」にて昼食。幸楽園前の奥多摩街道は拝島段丘の崖上ぎりぎりを走っていて、大岳山を望むガードレールが、彼岸花に覆われている。

Thursday, September 22, 2016

畦道



涼しくなったと思った瞬間にキンモクセイの匂いがする。秋分の日。牛浜から福生まで銀座通りを歩いて、画廊喫茶の「アヌー」に入ってみる。店内は、ご主人を中心とした上品なマダムが集い、聞こえてくるのはレイクルイーズでのスキーや、所有している葡萄畑の話など。なかなか場違いなサロンに足を踏み入れてしまった。



Saturday, September 17, 2016

Air Base



横田基地友好祭の朝、普段通り寝坊するつもりが、鳴り響く入場整理のアナウンスで、否応なく目を覚まされる。基地の周囲は人でごったがえすというもっぱらの噂だったので、昼間は家でゴロゴロして、夕方になってちらっとのぞきにいってみる。ゲートの中は流石に広いので、恐れていたほどの人口密度ではない。滑走路をざっと流して、屋台のステーキやホットドッグを楽しむ。持ち帰りにと買ったアップルパイが恐ろしく重かった。

Wednesday, September 14, 2016

拝島



拝島駅のコンコースを歩いていると、JRの職員が来たる友好祭の混雑対策の話をしている。拝島駅は、鉄道路線図上で、幼い頃から魅かれていた結節点の駅だった。青梅線が拝島駅に入線する寸前、JR事務所ビルの壁面に「ようこそ秋川・奥多摩路へ」という表示があり、遠くまで来たなという感慨に誘われる。ゆったりした4面7線の構内は広大で清々しい。これで、八高線が気動車のままだったら、文句のつけようがなかっただろう。日本一長い踏切が廃止されてしまったのは残念だがやむを得まい。いまのところ、横田米軍基地線に入っていくタンク車は見ていない。

Saturday, September 10, 2016

Knights



昨晩、ASEANの会議の帰りに大統領専用機のエアフォースワンが横田基地に寄って行ったらしい。オバマ大統領にとっては、おそらく最後のアジア訪問になるようで、横田でエアフォースワンが見られるなら、オバマ大統領の乗って来たやつが見たかったと思う。横田基地の友好祭も来週末に迫り、地上では五日市街道に交通規制の看板が出ている。

Sunday, September 04, 2016

Sunday



引越してきた翌日、朝から外で英語の話し声がして、近所の駐車場に車が溢れていた。何事かと思ったら、その隣に教会があり、日曜の礼拝に集まった人々だった。福生には大小様々な教会がそこらじゅうにある。そしてそのいずれも日曜の朝には車がびっしりとまっていて、そういうものなのかと感心した。ウチの近くの教会は木曜の夜にゴスペル大会があり、その歌声は通りすがりに漏れ聴くことができる。



Thursday, September 01, 2016

Sugar



牛浜駅前の喫茶店シュガーで週刊の西多摩新聞を読むのが楽しい。サマーランドの事件を隅に押しのけて一面を飾る記事が『日本屈指のドラマー芳垣さん』で、「ベツニ・ナンモ・クレズマーなどで活躍後、ROVO、ジョン・ゾーン〜」なんて活字が踊るから素敵だ。かつて南田園にあって惜しまれつつ閉店したシュガーが牛浜駅前に移転オープンしたのが2007年とのことだから、もうここで10年ぐらいということになる。先日のスコールの時にお借りした傘をようやく返却し、生前のいかりや長介氏もよく食べていたというピラフを久しぶりにいただいた。

Sunday, August 28, 2016

ミサゴ



正午前、カッパ64に向かって北田園のあたりを歩いていたら、上空を2機のオスプレイが飛んで行った。

Saturday, August 27, 2016

ロータリー



青梅線の東中神という駅で下車したら、素敵な町でびっくりした。古くてこじんまりした駅舎を建て直し中なのは残念だが、駅前ロータリーがもう団地で、団地内の商店街にまだ余力がある。くじらロードという商店街の名前もいい。ロータリーにある喫茶「ロータリー」も、レストランのトスカーニやフランボワーズもとても素敵な佇まいであった。



福生市民会館では今晩CKBのライブ。久しぶりのTV出演という荒木一郎氏の姿を見ながら、CKB with 荒木一郎が市民会館に来たらいいのにと思う。または、荒木一郎マジックショーが催されるなら、それも絶対行きます。

Thursday, August 25, 2016

武蔵野富士塚



五日市街道とわらつけ街道の角に、熊川二宮という40数メートル四方ほどの小さな大字がある。五日市街道の第五ゲート付近は、飛び地なども絡み、大字の境界が複雑で、不案内な者には難しい。というか、福生市福生が大字だったことがまず衝撃だったのだが、とりあえずそれはおいておく。熊川二宮はその狭さを反映して、2015年の統計では人口わずか9人。昭和も59年の段階で、わざわざ広大な大字熊川からみて猫の額ほどの熊川二宮を分離させる理由は一体なんだったのだろう。

また、福生二宮も昭和59年に大字福生から分離した大字。大字福生の南東の角に位置して、大字福生に飛び地を2つ生み出している。この区画はかつての字で武蔵野富士塚と言ったらしい。ちょうど立川段丘のへりから拝島段丘に下る坂の上にあたり、富士山もよく見えたのだろうが、富士塚というと浅間神社でもあったのか。二宮という地名なのも、いかにもそれらしくはある。