奥多摩街道を歩いていると、熊川駅あたりに長大な壁で囲まれた空き地があり、何の場所だったのかと調べてみると、平成元年まで片倉自転車の工場であったらしい。片倉自転車は八王子に移転した後、1997年に廃業してしまうのだが、母体が富岡製糸場の片倉製糸だったことで「シルク」と名付けられたブランドは、現在、絹自転車製作所というところで受け継がれているとのこと。この辺でぷらぷらしている者としては、ついシルク号を手に入れたくなる。ちなみに空き地は都立宇宙科学館の建設用地として東京都が取得したらしいのだが、とうにそんな話は立ち消えているらしい。