Wednesday, May 21, 2014
アカガネ
5月17日。「城の眼」と「皇帝」のモーニングを気にしながら、わずかでも寝坊するために自重。高松港には、朝も早くから直島へ向かうフェリーに若者が集っている。女木島を回り込んだ船が直島の宮ノ浦港に着岸し、足早に連絡するバスに乗込む方々を見送る。次のバスに乗ろうとふらふらしていると、港の前のレンタサイクルが目についたので、そちらを利用することにした。直島西岸の宮ノ浦から東岸の本村までは10分ほどで横断。本村をふらふらしているとすぐにタレルの南寺が目に入り、周囲をネコがうろうろしているのを見つけて暫しじゃれる。開館するまではまだ時間があるので、本村を自転車で回っていると、駐輪場があるので止めて行きなさいと言われる。有難く止めてぶらついたが、後で貸自転車屋の注意書を見ると、本村地区は自転車でうろうろするなとのことであった。
本村地区で展開している家プロジェクトの総合案内所でチケットをもとめ、大竹伸朗の缶バッジガチャガチャを2回ほど廻す。10時過ぎに戻ってみると、いつのまにか南寺は凄い行列になっている。係の人の話によれば、混んでいる時は小一時間で一日分の整理券が出てしまうとか。暢気に構えていてあやういところだった。暗闇をさまようタレルのインスタレーションは圧倒的に楽しい。
続いては、大竹伸朗の「はいしゃ」。ケルンTシャツのお兄さんの「はいしゃでーす」という力の抜けた声で出迎えられて館内へ。突如姿をあらわした女神に度肝を抜かれた。
6つの内の2プロジェクトだけではあったが、なかなか堪能してしまったので、昼前に宮ノ浦に引き揚げることにした。山本うどん店でぶっかけうどんをいただき、和洋菓子店イワタコンフェクトで銘菓アカガネ饅頭ほかもろもろ菓子を買い込む。店内には昭和34年の第一回全國カステーラ大品評會感謝褒状が掲げられている。港前に自転車を戻して、最後に大竹伸朗の直島銭湯I♥湯で、独りの湯を堪能する。脱衣場の長椅子のモニターには海女のドキュメンタリーが流れている。
直島からは本州の宇野に渡り、宇野線、瀬戸大橋線で岡山へ。久しぶりに駅前のことぶき食堂に寄ってカツ丼を食い、白十字のワッフルを買って新幹線に乗込んだ。そういえば、白い姫路城を見るのを忘れていた。