鶴岡駅を出て、まず珈琲店のコフィアへ。いろいろ尾鰭が付いたものの、今回の旅回りは、中近東文化センターで催された「珈琲がやってきた」展の企画「もかリバイバルカフェ」でいただいた門脇氏の珈琲を飲みに鶴岡へ来ただけなのである。「エチオピア産モカ輸入停止のため、誠に残念ながら、しめぎモカ終了させていただきます」ということなので、「ほろ苦さとコクをいかした味わい」というアマレットブレンドをいただく。やはり美味い。果たして門脇氏は白衣を着ている。レジの前には師匠である標氏の評伝『コーヒーの鬼がいく』が積まれていた。
少し殺風景だった駅前を離れ、山王日枝神社あたりから旧来の商店街に入る。なかなか味わいのある阿部久書店にて『月刊 庄内散歩』という庄内の歴史小冊子を二冊購入。無造作に積まれていた杉村春子先生の写真集にも心引かれるが、荷物になるのでスルー。外堀のように鶴岡城を囲んで流れる内川を渡って、鶴岡銀座商店街を歩く。裏のスナック街を歩いていると、ビルの壁面に「銀映」とあり、ここも映画館だったのだと気付く。