Tuesday, April 15, 2014

佐賀

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佐賀駅を南に歩きかけて目に付いた捨て看板によれば、この日は午前中に「さが桜マラソン」なるものが催されていたらしい。駅前に延びる中央大通りから少し東に入り、復興通りを佐賀城の方へ進む。昭和8年の大火からの復興を指しているという復興通りの枯れっぷりはなかなか素敵だ。路地に入った、細かい水路の廃れっぷりもまた何とも良い。復興通りからさらに東に逸れ、昼食に皿うどんの春駒食堂に向かう。途中、呉服元町のサガン鳥栖ショップが、街中に向けてゴール!ゴール!ゴール!ゴール!と狂ったように絶叫しつづけている。

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春駒食堂に入ると、ここにもdデザイントラベルの手が回っている。食事を終えて復興通りに戻り、佐嘉神社まで南下する。神社領にあったストリップ劇場「さがDX」の跡は、一年ほど前に撮影されたというストリートビューで確認することができるものの、残念ながら跡形も無い。駅までの帰り道、珈琲店の珈茗爾にひかれつつ、もう疲れて立ち止まりたくなかったので、駅までそのまま歩き続けた。佐賀駅構内が大混雑しているのは、マラソン大会を退けた人々によるもののようだ。余裕をもって佐賀を出たのはいいものの、新鳥栖駅の何もなさもあわせ、珈茗爾で一服していけばよかったと思ったりする。

新鳥栖からは新幹線に乗って、久留米から先の未乗区間を一気に鹿児島中央駅まで。ほどなく車窓には熊本城が映る。また学会があったわけではないだろうが、熊本駅の上りホームはなかなかの混雑ぶりである。鹿児島中央駅であってくれと願っていた両棒餅の姿は見えず、以前買い求めたマルハチふくれ菓子の姿もない。ここまで南下しても、まだ肌寒い感じはしたが、最後は「むじゃき」にてかき氷のしろくまでしめた。帰路、飛行機が鹿児島空港を発つと、眩い宮崎の上空を通過して太平洋に進む。機長の挨拶で窓の外を見る。北に見える灯りは高知市のものだという。帰りの飛行機も20分ばかり遅れはしたものの、往復とも上空からこんぴらさんにご挨拶した甲斐があって、久しぶりに平穏な旅となった。