Wednesday, November 26, 2014

Aランチ

R0031303

美しい石壁に囲まれた琉球王国の陵墓を拝し、雄大な首里城の内郭をぐるりと廻る。守礼門からは城の南側にも足を伸ばし、金城町に残る石畳の道も歩いてみる。途中、大アカギを案内する手作りの看板が何度もあらわれるので寄り道。「ただならぬ霊気に村人が王府に願い出て拝所を置いた」と史書にある通り、気配のある大樹である。樹々に囲まれて老人が一人ひっそりベンチに座っている様もまた良い。道を戻り石畳を更に下っていく。畳敷きの集会所では小中学生が一緒になって遊んでいる。

厳しい坂道の石畳を往復して汗を流し、自販機のさんぴん茶をゴクゴクと飲む。坂を上った帰りにぜんざいで一服しようと目を付けていた甘味処が、無情にも閉店しているので、首里城のレストハウスまで戻ってシークワサーアイス。怪鳥のバリケンが屯する龍潭を抜け、芸大の間を縫って首里駅まで歩いた。

R0031390

モノレールで牧志に出て、国際通りをずんずんと歩く。通りには三線を弾く客引きが並び、高良レコード店ではエレキ三線のデモを行っている。真新しい市庁舎を過ぎた辺りで道を逸れて久茂地川を渡り、ジャッキーステーキハウスへ向かう。ジャッキーステーキハウスは名前の通りステーキハウスだが、ここは沖縄名物のAランチで晩餐。サラダが別皿ということもあって、メインのプレートは雑然とした風情を醸しつつ、トンカツ、フライドチキンは勿論、海老フライまで美味い。ダイナー調の店内は、慌ただしくも居心地が良い。オリジナルTシャツは少し恥ずかしいので自重する。

腹ごなしに少し歩いて国際通りまで引返す。琉球新報のカルチャーセンターを、琉球芸能系と思われる生徒がぞろぞろと出てくる。県庁前のリウボウまで戻って、デザートにブルーシールのサトウキビアイス。これがまた極めて美味い。県庁前からはモノレールに乗込んで、おもろまちの宿に向かう。モノレールは何時乗ってもずっと混んでいる。昨日はテレビ東京の『網走番外地 南国の対決』を見て健さんを偲び、那覇では沖縄テレビの『南極物語』を見る。CMは時折いい感じにローカルだが、番組自体ローカルなものは見当たらない。途中コンビニで買ったゼブラパンは食う余裕無く終了。