鹿児島市内に戻って、まずは両棒餅。磯浜に並ぶ「男はつらいよ」の舞台である中川家と、向田邦子のエッセイでも有名な平田屋の両店で購入して持ち帰ると、客引きに熱心な中川家の視線が冷たい。磯浜の向こうでは桜島がバフバフと灰を吹き出している。桜島フェリーに乗って、両棒餅をむさぼる。平田屋圧倒的。両棒餅は、今宮神社のあぶり餅を素朴にした感じでとても美味い。それにしても桜島西側の降灰凄まじい。市内に戻り、寂れた名山堀の飲屋街をきょろきょろしていると、二階から飛んできた冷や水が目の前をかすめた。晩は天文館でせいろ蒸し料理。デザートに安納芋のアイスが出ていたけど、帰りにローカルアイスだというブラックモンブランも食う。はずれたけどくじ付き棒がかわいい。この日は天文館の安宿。