Sunday, September 28, 2014

蝙蝠

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雨が激しくなってくる中、百菓園から敦化南路を渡って、市中の小さな翡翠屋をのぞく。もう閉店しているようでもあったが、快く店内に通され、女主人に色々と美しい品々を拝見させていただく。主人が昨日買って着ていた鄭老師の服を見て、それは台湾の服かと尋ねられるので、ジェン先生の服だと答えると、ジェン先生は友達だと写真を見せてくれる。こちらの言葉が全く不自由なので、若旦那も呼び出されて同席することになると、翡翠屋一家でジェン先生の服を着て撮影された美しい雑誌のグラビアまで出てきて驚愕する。また、猫ブログの主として若旦那が紹介されている旅行ガイドを見せてくれ、ブログの写真をまとめたポストカード集をプレゼントにいただいた。

翡翠なんてまったく付合いのつもりだった自分も、あまりの歓待ぶりに手ぶらで帰るには忍びなく、蝙蝠と雲模様が裏表に刻まれた翡翠をペンダントにしてもらった。おまけによくわからないが珍しいという何かの木の実の種、毎日使っているというネパールのお香、木の実の腕輪まで次々と頂き物をしてしまう。ようやく店を出る段になり、若旦那が店前の通りで岩合さんのネコ歩きを撮影していたという情報も教えてくれたのだが、女将が遠くの大きな通りまでわかりやすいように手を引いて案内してくれるので、ネコ通りに戻るわけにもいかず、ハグして再見と分かれる。まぁ、また行けば良いのだろう。

その辺りは、世界で最も美しい本屋さんベスト20に数えられる好樣本事VVG Somethingにも近かったので、帰りには寄れると思っていたのだが、思いがけず3時間近くも翡翠屋さんで話し込んでしまった結果、21時を回って閉店時間を過ぎている。妙な興奮状態でもあり、夜市に行く気分でもなく、コンビニで素敵なパッケージ駄菓子の科学麺や統一脆麺などを買ったりして宿に戻る。少し冷やしたキンカンジュースもまた美味かった。あとは義美の原味蛋卷をつまむ。これはまたこれで美味いんだな。