Sunday, September 28, 2014

十分寮

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菁桐から平渓線で折返し、隣の平渓駅で下車。町の頭上、むきだしの鉄橋を列車が唐突に走り抜ける風景が素晴らしい。老街を刻んで流れる基隆河支流に架かる橋の両岸に配された簡餐咖啡店の文字と石底里のスローガン図絵の風情も味わい深い。駅横の林からはツクツクボウシが鳴いているのが聞こえる。上りの平渓線に再び乗込み、2駅ほど飛ばして十分へ向かう。台北駅の売店で買ったNIN JIOMのハーブキャンディーは何だか癖になりそうだ。

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十分は平渓線一番の観光地。皆セルフィー棒での自分撮りに余念がない。駅前を列車が通り過ぎると、線路脇に待ち構えていた人々は我先に線路上に飛び出し、思い思いにランタンを飛ばし始めた。山豬肉香腸(ソーセージ)をつまみながら老街を端まで歩き、蒸し暑くなってきたところで氷がたっぷりミキシングされた木瓜牛奶(パパイヤミルク)で身体を冷やす。十分はそこらじゅう放飼された犬がうろついていて、図々しいのが臆病なのか付かず離れず観光客の一挙手一投足を見守っている。

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