Monday, October 21, 2013

両国橋



神田駅から日本橋の方へ中央通りを進み、本町あたりから昭和通りとの間の道に移って更に歩みを進めていると、井上有一の書なんかを展示をしている画廊があった。そのまま日本橋川まで歩き、先日様子を伺っただけでは気が済まなくなってしまった小網町の桃乳舎へ5年振りに伺って、遅い昼食にカツカレー。桃乳舎は2時を過ぎてもポツポツと途切れずに客が入ってくる。ベテランの方や女性はゴハン少なめにするようなので、できれば次に来る時まで覚えておこうと思う。この辺でヘッドホンやイヤホンの人ということは市況でも聞いているのだろうか。



水天宮前に出て、土産に人形焼を購い、ふらふらと浜町の方に向かって歩き、隅田川に出る。なかなか清々しい。しばし河岸を歩き両国橋に着くと、ネズミがノロノロと歩いている。両国橋の対岸にはもゝんじやが見える。あそこで食った狸汁は臭かったなあという記憶がふと甦る。柳橋を渡り、船宿の井筒屋の前で番頭をしているネコに軽く挨拶して、漫歩江戸通りを北へ。蔵前の喫茶店「らい」はもう店じまいしてるだろうと思いながら店の前まで行って、「昼間の営業は終わりました」の張り紙を確認する。佐竹通りのアーケードを通って南へ折返し、和泉橋を渡って明石屋でアイスコーヒー。



山手線内に入って外堀通りを南に進み、神田を過ぎて東京駅へ。先日閉館した逓信総合博物館は静かに佇んでいた。小半時ほど丸善を素見し、中央線にて帰る。

帰宅して井上有一の画廊について少しく調べてみると、つい先日まで小山登美夫ギャラリーなどでも展示されていた他、「秋の井上有一展」と題し、三会場で同時開催などという熱狂ぶりを呈していた。比較的に本棚の取りやすいところに見えたので、久しぶりに『日々の絶筆』をめくってみる。