Tuesday, October 08, 2013

半蔵壕



日中、都内は30℃に迫る暑気であった。神田から日本橋方面へ歩き出し、昼をどうしようかと小伝馬町の津多屋をのぞいてみると、店の中ががらんとして、工事の人が入っている。丁寧にやっているので、改装なのかもしれないが、畏れていた事態が訪れてしまった可能性も捨てきれない。改装だとしても、それはそれで残念だが、やむなしということにしたい。無念の思いに打ち震えながら、先日買い損ねた清寿軒のどら焼きを買って、こちらも先日行き損ねた来福亭を訪ねる。

最後の客となり、暖簾をさげられたところで、御用談に来た人の様子を見ると、先週の臨時休業は、どなたかの御不幸だったのだろうか。メンチエッグを平らげ、人形町から八重洲に向かう道すがら、久しぶりに桃乳舎の前を通る。こちらは全く健在なようなので胸を撫で下ろす。それにしても津多屋を見た後だと、桃乳舎の看板建築がとんでもなく堅牢に見える。



飯田橋駅まで電車で戻り、本日も総構えシリーズの続き。千鳥ヶ淵から内堀の西側を歩く。インド大使館の門番というか門詰めの爽やかなインド人の青年が、暇を持て余しながら手に持ったラジオを聞きいている。三宅坂を過ぎ、憲政記念館の霞ガーデンで小憩して行こうと思ったのだが、「本日は御食事のみ」とのこと。そのまま和田倉噴水公園まで歩き、しばし噴水を眺めてから丸ノ内中央口に帰った。